座標軸 2021.05

コロナ禍の中の小さなよろこび
向野幾世【奈良大学元講師】

 立夏なり煌(きら)めく水を先ず打たむ 相生垣瓜人

 コロナ禍も2年目に入った。昨年は新型ウイルスが猛威を振るっていたが、最近は変異型ウイルスも広がり始めている。ワクチンも生産国や製薬会社が名をつらね「地球規模の事態」である。

 先が読めない息苦しさから抜け、戸外に出る。危機が瑞々しい新緑の装い溌剌とした五月。人生で言うなら青春。若やぐ自然の中に身をおいて、年を重ねてきた来し方とこれからの行く末に思いをはせる。

 年を重ねるとは何なのか。動きは鈍くなるが、気力はまだまだ健在である。そして、心の奥行きが広げられたことも感じる。小さな進歩にも喜びを感じるから妙である。

 ※詳細は2021年5月号本誌にて。

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