座標軸 2022.06

座標軸
二度とあってはならないこと
向野幾世【奈良大学元講師】

 墜道のさきの向日葵空をもつ    椎本才磨

 2022年2月24日という日は、歴史に残る日になるだろう。ロシアがウクライナに軍事侵攻した日である。ロシア大統領は、「自国民保護を目的に特別軍事作戦をする」と宣言。隣国ウクライナに攻め入り、平和・安全を覆した。
 その日の朝、ウクライナの人にとって、いつもの朝のはずだった。早朝5時、砲撃の音は泥沼の戦いを告げたのだ。無差別攻撃は日をまたず、街も、学校も、病院も、文化遺産も破壊しつくしていった。人たちは家を追われ、街を出て国外に逃れ出た。マリウポリの赤い屋根の劇場には、空からも見える白い大きな字で「子供たち」と書かれていたにも拘わらず、空爆された。辛うじて難を逃れた女性は言う。「劇場の廊下や地下に身を寄せて寝起きしていた。食料は不足し、子供だけに食べ物を与え、大人は我慢した。十日程を経て空爆が迫る中、自分は辛くも逃げ出せた」と。数百人の死者を出し、134人が救出されたと報道にあった。
  

 ※詳細は2022年6月号本誌にて。

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