友好の橋 2021.05

英国
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland

沖永良部の「エラブユリ」を世界に輸出した貿易商バンティング
西郷隆盛流罪の島

 鹿児島県奄美群島の南西部にある沖永良部島は幕末、西郷隆盛が一年半、流罪された島です。NHKの大河ドラマ「西郷どん!」にも登場しました。和泊町立の西郷南洲記念館の庭には、西郷を閉じ込めた牢屋が再現され、坐禅を組む西郷の銅像があります。

 奄美は大陸から引きはがされてできた島ですが、沖永良部はサンゴ礁が隆起してできた島なので、地形は平坦ですが、石灰岩が風化した土は農耕には適していません。

 ところが、沖永良部島はブランド名「エラブユリ」のテッポウユリ栽培が有名で、2017年秋に上皇上皇后両陛下が訪問された折も、それに合わせて満開に咲かせたユリでお迎えしています。12年の最初のご訪問計画が上皇陛下の心臓バイパス手術などの理由で中止になった折、島民が「お見舞い」に送ったのがユリの花。ユリの栽培圃場を訪問された両陛下は、栽培農家に「以前に送って頂いて、どうもありがとう」と声を掛けられました。

 島に自生していたテッポウユリの国際市場での商品価値を島民に教えたのが、イギリス人貿易商アイザック・バンティングです。キリスト教では、白いユリは純潔を意味し、聖母マリアの象徴として復活祭のプレゼント「イースター・リリー」のようによく使われます。彼は日本各地のユリを海外に輸出していましたが、1899年に島の沖で台風のため船が難破し、島民に助けられました。

 ※詳細は2021年5月号本誌にて。

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