友好の橋 2021.08

インド
India

東大寺大仏開眼供養会の導師を務めた菩提僊那

 「奈良の大仏さま」として知られる東大寺の盧舎那仏は奈良時代、735年から737年にかけて流行した天然痘を鎮めようと、仏教信仰に篤い聖武天皇が造立したものです。
 この大仏の開眼供養会で、完成した大仏に筆で黒い瞳を描いて魂を入れる儀式の導師を務めたのが、中国から来日したインドのバラモン僧・菩提僊那です。次いで、唐やベトナムから伝わった歌や踊りが奉納され、国際色豊かな行事となり、1万人以上が参列したと伝えられています。まさに国を挙げての一大イベントでした。

天然痘の大流行を鎮めるため

 唐から伝わったとされる天然痘は735年に九州で発生し、全国に広がりました。当時の総人口の25〜35%、100万〜150万人もが感染し、亡くなったとされています。平城京でも大量の感染者が出て、国政を担っていた藤原四兄弟も感染死し、一時は朝廷の政務が停止される事態となりました。738年1月にほぼ終息しましたが、日本社会に大きな影響を及ぼしたのです。

 ※詳細は2021年8月号本誌にて。

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