友好の橋 2021.09
チリ共和国
Republic of Chile
ゼロからスタート、南米チリをサケ輸出大国に変えた日本人たち
サケが安い大衆魚に
回転寿司店の人気商品の一つがサーモン。かつてサケは正月に食べるくらいの高級品でしたが、それを一気に大衆商品にしたのが南米チリでのサケ養殖の成功です。1969年に始まった「日本/チリ・サケプロジェクト」は、サケがいないゼロからのスタートにもかかわらず、チリをノルウェーに次ぐサケの輸出大国に育て上げました。その要因は、チリ南部がフィヨルド地形で適地が多く、自然条件に恵まれ、飼料原料の小魚が豊富だったからです。現在、日本に年間約25万トン輸入され
ているサケ・マスの60~70%がチリ産で、サケは大衆魚になったのです。
チリ国政府の要請を受け、JICAがプロジェクトを始めたのは1969年。26歳のチリ人技師パブロが北海道のサケマス孵化場に半年間、派遣されてきたのが始まりです。
※詳細は2021年9月号本誌にて。
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