時代に咲いた花 2021.01

矢嶋揖子(上)
熊本の旧家に生まれ、暗中模索しながら
女性の救済と地位向上の先駆者となった


 「私たちの勝利は、婦人の幸福にとどまらず人類の正義に貢献します」

 江戸から明治へと向かう動乱の時代、女子学院初代院長として女子教育に尽力し、禁酒・廃娼・一夫一妻制を唱える東京婦人矯風会を創立、女性の新しい生き方を提示した矢嶋揖子(やしま・かじこ)。「熊本の猛婦」とよばれた姉妹4人の中で、もっとも著名であり、国際的にも注目を集めた女性として知られています。しかしながら、その歩みは決して平坦ではなく、苦悩と迷いの中、もがきながら見出した道でした。

   ■   ■

 江戸時代末期の天保4(1833)年4月24日、熊本県益城町一帯を治める惣庄屋(地方役人)の家に揖子は誕生します。父・忠右衛門直明は名惣庄屋として地域の人々に尊敬され、医術や和歌の心得もある教養豊かな人物で、母・鶴子も学問好きの聡明な賢婦人でした。

 ※詳細は2021年1月号本誌にて。

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