時代に咲いた花 2021.03

宋 美齢(上)
激動する20世紀、中国の命運に大きな影響力
アメリカで教育を受け敬虔なキリスト教徒に


 男性を中心に語られることの多い歴史や政治の世界において、大きな存在感を放ち、時代の流れを変えた女性たちがいます。

 一人は金を愛し、一人は権力を愛し、一人は中国を愛した――後に中国の命運を支配したともいわれる宋家の三姉妹たち。大財閥の当主孔祥朴煕、中国革命の父孫文、そして中華民国総統蒋介石の妻となった彼女たちも、近代中国、激動の20世紀の歴史を動かす存在となります。なかでも三女・宋美齢はアメリカの対中政策に影響を与え、アジアに世界の目を向けさせた、最も権力を握った女性の一人でした。

 姉妹の父・宋嘉樹はチャーリー宋とも呼ばれた客家人の末裔です。海南島の商人の家に生まれ、事業で成功を収めた大富豪で浙江財閥の創始者。もとの名は韓教準で、9歳でアメリカに渡り、ボストンで茶や絹を商う叔父の養子となり宋嘉樹と改名しました。13歳で商人以外の道を志し出奔、アメリカ南部への密航を企てます。潜入した船の船長からキリスト教の教えを受け、教会の援助で神学を修め、宣教師として清国に帰ったのは23歳のときでした。

 ※詳細は2021年3月号本誌にて。

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