時代に咲いた花 2021.04

宋 美齢(下)
国際交渉に力を発揮、英米の援助を取りつけ
抗日戦を勝利に導くも国共内戦に敗れ台湾へ


 新王朝を打倒し誕生した中華民国。実験を握る国民政府のファーストレディとなった蒋介石婦人・宋美齢は、党内でも大きな影響力を持ちます。

 1934年、蒋介石が提唱した新生活運動は伝統道徳を基本としつつ、国民の生活意識、態度、倫理観、さらには国家意識まで改革するもので、政府の強制力を持って徹底的に行われました。その成果は一目瞭然で、「路上でつばを吐く者は見られなくなり、道行く人は左側通行を励行し、過去の支那を知る外国人を驚かせた」といいます。美齢はこの国民運動の指導的な役割を担い、女性も国家に貢献し、建国に参加してこそ真に平等な公民になれると、女性たちを積極的に動員しました。

 中国統一がなされてもなお、国内では内乱が続いていました。一時は壊滅的な打撃を受けた共産党も、紅軍を創設し、農民の支持を得た毛沢東が中華ソビエト共和国を打ち立てるや国共内戦が激化。美齢はときに夫と北伐の前線を視察し、アメリカ仕込みの英語で夫の通訳を務め、メディアを通じて世界の目を中国に向けさせることに一役買いました。

 ※詳細は2021年4月号本誌にて。

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