時代に咲いた花 2021.12

マリア・テレジア(下)
列強の干渉に毅然として立ち向かい
国の改革・近代化に尽力した比類なき名君

 即位早々、新興国家プロイセンと戦うことになった23歳の若き女王マリア・テレジア。敵国から無力な小娘と見くびられていた彼女は、実は人心を掴つかむ優れた演出家であり統治者でした。1741年6月、戦いへの協力を仰ぐべく、ハンガリーの中心地プレスブルクに降り立った女王は、国旗の色に合わせた衣装を纏い、馬を颯さっそう爽と乗りこなして民衆を熱狂させ、戴冠式を挙行しました。
 歓待を受けたものの、議会での交渉は難航し、ハンガリー貴族らのハプスブルク家への不満や要求が噴出。マリア・テレジアは忍耐強く彼らの要求に耳を傾け、生後間もない皇太子ヨーゼフを抱きながら、「この子を抱いた私を助けられるのはあなたたちだけ」と切々と哀願したのです。
 その真っ直ぐな強さとひたむきさがハンガリー議会をついに動かします。

 ※詳細は2021年12月号本誌にて。

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